ヨーグルトに含まれている乳酸菌は、腸内環境をバランスよく整えてくれます。便秘の解消や美肌効果、内臓脂肪蓄積の抑制、風邪やインフルエンザの予防など、ヨーグルトは常に注目を集めている食品といえるでしょう。
ヨーグルトに含まれている菌の効果を得るためには、まずは自分に合ったヨーグルトを見つける必要があります。菌の種類はヨーグルトの容器に表示されているので、それを参考にしてみてください。ビフィズス菌、ブルガリア菌、LG21などと書かれているはずです。テレビや雑誌等のマスメディアで話題になっている種類のヨーグルトであっても、実際に自分で食べてみなければ、その効果はわかりません。
1種類のヨーグルトを1日あたり200~300グラム程度、2週間ほど試してみましょう。そのヨーグルトと自分との相性を確かめるのです。例えば、便通が改善された、肌の調子が良い、風邪を引きにくくなったなどの効果を感じられたら、そのヨーグルトはあなたに合ったものだといえるでしょう。
ヨーグルトを食べるタイミングも大切です。朝はヨーグルトだけにしている、ダイエット中だからと空腹の際にはヨーグルトを食べている、という人たちは特に注意が必要です。乳酸菌は胃酸に弱いので、生きた菌を腸まで届けることが難しいのです。だからこそ、胃酸が薄まる食後というタイミングに、デザート感覚で摂ったほうがいいでしょう。菓子類をデザートにするよりも、ずっと健康的でダイエットにも効果的です。
また、製造年月日も気にかけてみてください。発酵食品は時間が経つほど効果が増すように感じられますが、時間の経過と共に減っていく菌が多いといわれています。きちんと期限内に食べることも、ヨーグルトを摂取する上で大切な要素の1つとなります。
ヨーグルトは万能健康食品とも呼ばれているので、ヨーグルトに含まれている菌の効果にはさまざまなものが挙げられます。
自分に合ったヨーグルトを見つけたとしても、おいしいと感じないものを無理して食べているのであれば、やがてヨーグルトの効果よりストレスの方が上回ってしまうおそれがあります。毎日食べ続けられなければ、意味がありません。好みの味に変えるというのも有効な手段でしょう。プレーンタイプであれば、果物を加えたり、サラダにかけたり、菓子作りに利用したりと、さまざまな用途に使えます。特にオリゴ糖と組み合わせると相乗効果が期待できるので、甘味が欲しいという場合には、砂糖ではなくオリゴ糖を選ぶようにしてください。
ヨーグルトに含まれている乳酸菌は、タンパク質や脂肪の分解を助ける働きをしてくれます。その上、牛乳よりも消化吸収にいいことがわかっています。誰にでも摂取しやすい万能健康食品こそ、ヨーグルトだといえるでしょう。