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カスピ海ヨーグルトのクレモリスFC株がプロバイオティクス乳酸菌であることを証明
−生きて腸まで届いて生理活性を発揮− |
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日本農芸化学会第59回大会(会期:2006年3月)
プロバイオティクスシンポジウム(会期:2006年4月)
理化学研究所バイオリソースセンター、フジッコ株式会社共同研究による
■研究の背景
特有の粘りが特徴である「カスピ海ヨーグルト」は、家庭での植え継ぎが比較的容易であるため、日本各地に広がっています。このヨーグルトは、京都大学名誉教授の家森幸男氏が、WHO(世界保健機構)の協力のもとにすすめた世界各国の食と健康の関係に関する疫学調査のなかで、長寿地域のコーカサス地方から持ち帰ったのが発端となったものです。
フジッコでは、家森先生の指導のもとでカスピ海ヨーグルトから優良な乳酸菌であるクレモリスFC株を分離し、製品開発を行うと共に生理機能の研究を行っています。また、これまでに整腸効果やストレスによる肌の機能障害に対する改善効果について明らかにしてきました。
クレモリス菌はチーズなどの乳製品に古くから用いられていますが、生きてヒトの腸まで届くことは難しいと考えられてきました。しかし、フジッコではクレモリスFC株を含む発酵乳を摂取することで整腸効果が得られることなどから、クレモリス菌のなかでもFC株は生きたまま腸まで届き機能するのではないかと考え、遺伝子を用いたクレモリスFC株の特異的な検出、定量方法について検討を行いました。 |
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■研究方法
クレモリスFC株に特異的なDNA配列をランダム多型DNA(RAPD)法を用いて探索し、PCRプライマーの設計を行いました。次に他のL. lactis subsp. cremoris および腸内細菌種との比較により、設計したプライマーがFC株に特異的であることを確認しました。また、このプライマーを用いて、FC株含有発酵物を摂取した被験者の糞便を調べたところ、摂取前にはFC株が検出されなかったのに対して、摂取後には全被験者の糞便からFC株が検出されました。さらに、一部の被験者においては、発酵乳摂取停止2週間後にもFC株が検出されました。
以上の結果から、クレモリスFC株は生きてヒトの消化管を通過しえる菌株であることが確認されました。 |
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